【金字塔】”Less 購入 is more” フルバランス(完全平衡伝送)XLR パッシブ・プリ QUATRO- 2 ☆ DAVEN2連アッテネータ H型 600/600 Ω ☆ WE
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”Less is More(=少ないほうが豊かである)” 20世紀に活躍したドイツ出身の建築界の巨匠、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが残した格言。彼は、ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトと並ぶ世界三大建築家の一人。”God is in the details(=神は細部に宿る)”というモットーを好んで掲げた。
「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」の、信号を「減衰調整するだけ」という方法論は原始的でシンプル、かつスマート。 Less is more(=「少ない方が豊かである」)という哲学が言い当てた道具が「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」である。
Less is moreに就ては下記のサイトを参照されたし。
Less is Moreとは? https://ideasforgood.jp/glossary/less-is-more/#:~:text=「少ない方が豊かで,を表した言葉だ%E3%80%82
「少ないもので最大の効果を得るために、あえて最小限の要素に絞り込む」という美意識を表した言葉が「 Less is more」である。ローエが訪れた禅寺の造園美学に触発されて閃いた言葉だそうだ。京都の「竜安寺石庭」がモデルだろうと思う。APPLE創業者の S・ジョブスもこの庭を訪れ、いたく感銘を受けたという。私も3度訪れた。何故それほどまでに惹かれるのか?其処には、えもいわれぬ趣があるからだ。何故、それほどまでに「平衡伝送型パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」に惹かれるのか?その音には、えもいわれぬ美しさと静謐な響きがあるからだ。
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”Less is More(=少ないほうが豊かである)” 20世紀に活躍したドイツ出身の建築界の巨匠、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが残した格言。彼は、ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトと並ぶ世界三大建築家の一人。”God is in the details(=神は細部に宿る)”というモットーを好んで掲げた。
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本機は「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」の超ハイエンド・モデル。 DAVEN社製の世界最高峰減衰アッテネーター4基のみで構成された「プリアンプの”原器”」と呼べるもの。アッテネーター型プリアンプの”金字塔(ピラミッド)”。
わたしが過去に製作したステレオ・パッシブ・プリ・アンプ 「 QUATRO-1」の2代目が本機「 QUATRO- 2」である。
QUATRO(クアトロ)の意味は4。DAVEN H型高性能精密平衡アッテネーター・ユニット4基を使用していることが由来である。
下記 URLで関連写真を確認できる。
その他の写真 https://photos.app.goo.gl/QrLWritxCg6d6itWA
経年劣化が避けられないコンデンサー類や凡庸的抵抗素子類、そして真空管やトランジスターといった増幅素子やバッファー回路ををつかわず、受動素子・パッシブ素子のみでシンプルに構成された音量調整機構付きデバイスが「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」である。
必要最小限の「極小」要素からパフォーマンスの「極大」効果が生み出されるロジックと美学は痛快で誠に興味深い。科学のこれは勝利なのだが「神秘」を感じる。但し、使用デバイスが世界最高峰の高品位DAVEN当該ユニットであり、回路が理想的な「フルバランス(完全平衡)仕様」である事が肝要必須である。
本機の音の魅力は「圧倒的な情報量の多さと抜けの良さ。音の鮮度と解像力、芯のある豊な響き」。一言でいうならば「音の生々しさ」である。ハイファイの原点即ち到達点である「原音再生」には、本機のような高性能「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」が理想に一番近いところに居ると言うのが私の見解である。接点のメンテナンス活性化が容易な、分解可能なアッテネーター・ユニットを搭載するプリアンプは、劣化を克服出来、生涯に渡って初期性能が確保出来るたいへんに有難い道具と言える。いとも簡単に分解出来て高品位”銀”接点を洗浄活性化出来るDAVEN製の古式アッテネーター・ユニットは、だから偉大なのである。「金字塔」と呼ばれる理由は其処にある。方や、接点の劣化を確認出来ない、つまりは劣化・陳腐化をコントロール排除出来ないような、いわゆる「シールド型(密封)アッテネーター・ユニット」などは論外である。分解整備能なシールド型ユニットの品には手を出してはいけない。
近年、増幅型プリ・アンプなどは、価格で優に一千万円を越える超ハイエンド製品が市場に出回るようになった。斯様な製品を購入出来る富裕ハイエンドマニアに、手元に是非一台「安心安全担保」として置くことをお勧めする道具が本品である。これがあれば、安価な投資で手持ちのハイエンド機器の経年による劣化症候群や歪んだハイファイ・バランスをその都度精査確認出来、原音回帰が図れる。プリアンプに天文学的な金額を支払ったとしても、いわゆる「増幅型」プリアンプは、あらゆる革新的手法と高度な技術(アルゴリズム、その他)を駆使したとしても、ノイズ対策からは逃れられない宿命を負う。どれほど追い込んだとしてもノイズは決して無くならないのである。おまけに部品劣化に伴うシステム陳腐化は徐々に確実に進行する。対して本機のようなハイエンド減衰型パッシブ・アッテネーター・プリアンプは以下のような利点が先天的に保証されている。
増幅回路を持たないので、増幅回路が発するノイズが存在しない。
電源不要。原理的にハムが出ない。
分解出来る高品位・高性能・高耐久ユニット(本機搭載の DAVEN) ならば高品位”銀”接点の洗浄活性化で常に初期性能を維持出来る。民生レベルなら一生使える筈である。
不易流行の平衡回路、シンプル機構が齎すパフォーマンスの偉大は、時代を超えて陳腐化とは無縁である。
「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」の、信号を「減衰調整するだけ」という方法論は原始的でシンプル、かつスマート。 Less is more(=「少ない方が豊かである」)という哲学が言い当てた道具が「パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」である。
Less is moreに就ては下記のサイトを参照されたし。
Less is Moreとは? https://ideasforgood.jp/glossary/less-is-more/#:~:text=「少ない方が豊かで,を表した言葉だ%E3%80%82
「少ないもので最大の効果を得るために、あえて最小限の要素に絞り込む」という美意識を表した言葉が「 Less is more」である。ローエが訪れた禅寺の造園美学に触発されて閃いた言葉だそうだ。京都の「竜安寺石庭」がモデルだろうと思う。APPLE創業者の S・ジョブスもこの庭を訪れ、いたく感銘を受けたという。私も3度訪れた。何故それほどまでに惹かれるのか?其処には、えもいわれぬ趣があるからだ。何故、それほどまでに「平衡伝送型パッシブ・アッテネーター・プリアンプ」に惹かれるのか?その音には、えもいわれぬ美しさと静謐な響きがあるからだ。
至宝の減衰器(パッシブ・アッテネータ)付プリアンプ。フルバランス(完全平衡伝送)入/出力 : 600/600 Ωライン仕様、ステレオ左右独立、水平連結2段減衰式。右側ユニット群と左側ユニット群ではステップ当たりの減衰量が異なる。左側(丸ノブ)ユニット:1 DB ×20ステップ=20 DB。右側(レバー・ノブ)ユニット:5DB ×4ステップ=20 DB。総減衰量 40 DB。付属のブリッジ・ケーブルを使って右側と左側を連結すれば、トータル減衰量40 DBのアッテネーターとなる。そのままだと減衰量20 DBアッテネーター2系統が一台で実現する。使用ユニットは何もマスタリングに使用出来る高品位・高品質の 古式DAVEN製。良い音の決め手となっているのが、ユニット内蔵の高品位抵抗素子。精巧を極める 「無誘導巻線抵抗」である。経年劣化の無い抵抗素子と言われる。接点には銀が奢られている。本体端子はXLR ( 2番HOT )。
「高品位パッシブ・コンポーネントの有無と優劣でこれほど音が変わるのか?」と、「フルバランス(完全平衡伝送)回路」初体験の人はその劇的効果にカルチャーショックを受け、きっと驚かれるだろう。ラインに投入するだけで、俗に言う「品格」が響に現れる。その正体は「骨太で力強い充実感、温か味と粘り」すなわち「生命力溢れる豊かな情感」である。それまで聴き取りにくかった弱音部、細部が自ずと浮かび上がってくるではないか。音数が増え、倍音がたっぷりと勢いよく「盛大」に鳴る感じ。なのに広大な音場空間には独特の「静謐感」が漂うのである。「盛大と静謐」が共存する摩訶不思議な世界を体感する事が出来る。良質のWEトランスを投入した際の音変化と似ている。このような美的変貌を私は「窯変」と呼んでいる。この天晴なるパフォーマンスと整音効果はコントロール機能付き「フルバランス(完全平衡伝送)イコライザー」と呼びたい程だ。ここで言うイコライジング=「窯変」とはバイアスの意味ではない。選び抜かれた高品位・高精度・高信頼のパーツ群が統合された時によく起こる現象のひとつである。要するに、優れた要素の切磋琢磨が「響き合い、煌めき」を生むのである。あたかも「華麗なるオーケストラの響き」のような豪華絢爛の趣が感じられるのである。超ハイエンドの世界では、美の饗宴はいとも簡単にあたりまえに起こる。
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使用部品に就いて。
ケース(品)は、米国のプライベート録音スタジオ特注のアルミ製19インチ・ラック仕様(2U)をそのまま流用した。NEUTRIK社製 XLR(オス・メス)端子も既存の物を整備し直して流用した。コンディションが良く、新品に変える必要を感じなかった。入出力4チャンネル仕様をそのまま踏襲した。ブリッジ・ケーブルを使えば、左右を連結し、2チャンネル・ステレオ仕様に変更出来るというメリットがある。後日、ブリッジ機構を使って、異なるブリッジ・ケーブルの音質比較と評価にこれが多いに役立った。 SUHNER製2芯シールド XLRバランス・ケーブル の素晴らしいパフォーマンス性能をこの機器を使って確認出来たからだ。ケースはプロ仕様19インチラックに組み込んで使用する特殊仕様ということで上面と下面のカバーが無い。デスクトップで使用出来るように、底面フレーム四隅にシリコン製樹脂を貼り付けた。必要とあらば2U用木製スリーブなどは別途簡単に入手できる筈である。
ハンドル(新品)は米国WINCHESTER社製。素材は真鍮材にクロームメッキ。これがあると取り回しがすこぶる楽である。
回転ノブ(新品)は、米国製軍用品を用いた。航空戦闘機用の物を特に私は好む。人間工学的に完成度が高く、使い勝手がすこぶる良いからだ。意匠が洗練されているものが多いのでコレクションは売るほどある。その中から選別した。 レバー・タイプが EHC社製。丸タイプがRAYTHEON社製。軍用品は高価だが、それに見合うパフォーマンスと満足感があると思う。
使用アッテネーター(品)は、至宝 DAVEN「2連式H型600Ω/600Ω(完全)平衡回路専用」の4基。4本のアッテネーターは分解整備した。全ての銀接点を無水アルコールで丁寧に洗浄。スクアラン・オイルを塗布したのち防錆グリースアップして再生・活性化した。4本は完全に蘇り、写真のようにコンディションは抜群。当然「ガリ」は皆無である。これらの手当ては当然音質向上にも反映貢献している。高大静謐な音場空間の再現は息を呑むほど壮観で官能的である。パッシブ・コンポーネントの場合、パフォーマンスの鍵を握るのは接触接点の活性化・管理 である。古いDAVEN製品は、部材を奢り堅牢に作られている上にこうした接点の活性化・整備が容易にできる。酷使を前提としたプロ用途ならではの高信頼性を担保する知恵である。民生用の使用なら一生使えると言うことだ。
フルバランス=「完全」平衡伝送を実現するにはアッテネーターは「 H型 2連式」でなければならない。ステレオ左右独立ならそれが最低2本必要となる。今回は水平2段式(20DB+20DB)なので4本調達した。平衡伝送理論では信号のHOT/COLDの伝送形態を完全に同一すなわち平衡状態にしなければならない。この要件を満たさないものは全てアンバランス(不平衡)回路となる。T型やP型、RADDER型のアッテネーターを単体すなわち「片肺=アンバランス」で使いながら入出力端子にXLR端子を備えたものはアンバランス(不平衡)伝送回路である。世の中には斯様な「似非バランス・アッテネーター」が多く出回る。しかも大抵はアンバランス(不平衡)回路であるという明記を意図的に避けているので注意が必要。低コスト・ローエンドを旨としたアンバランス(不平衡)伝送仕様は結局ノイズに弱くハイエンドではもはや使えないというのが私の見解である。対して本品は外乱侵入ノイズにめっぽう強い600Ω低インピーダンス仕様フルバランス(完全平衡)伝送仕様。かの2つの伝送方式にはオーディオ品位において雲泥の差が在る。
使用アッテネータ:左側が、大型2連H型平衡回路専用ユニット< BH-322-G>×2。1 DBステップで、20ステップを踏むことが出来る。総減衰量は20 DB。1 DB刻みの濃やかさで左右のバランス・コントロールを実現出来る。入出力インピーダンスは600Ω/600Ω。整備後の抵抗値の測定試験では左右とも揃った優秀な数値を確認済み。
使用アッテネータ:右側が、中型2連H型平衡回路専用ユニット< 5123>×2。5 DBステップで、4ステップを踏むことが出来る。総減衰量は20 DB。5 DB刻みの粗めで左右のバランス・コントロールを実現出来る。入出力インピーダンスは600Ω/600Ω。一本のユニットには 「WEナンバー」が印字されている。整備後の抵抗値の測定試験では左右とも揃った優秀な数値を確認済み。
左右アッテネーターをシリーズ接続するには、付属のブリッジケーブルを使用する。この場合、トータルの減衰量が必要充分な<40 DB>となる。このステップ-1DB/-5DBハイブリッド方式は、実際使ってみると大変使い勝手が良いことを実感している。PC経由で様々な音源をモニター試聴する際、楽曲間で15 DB以上の音圧差を確認することがあった。粗めの5 DBステップで先ずは大まかな当たりを付け、細かい1DBステップで決めるのは賢いやり方だと思う。耳に心地よいスイートゾーンを素早く且つ容易に探すことが出来る。左右独立式なのでステレオ再生時、左右のバランスを1 DB/5 DB単位で調整出来る。賢い偏差創出が可能。
ステップ・アッテネーターの接点圧力はとても強く固く、動かすのに力を要する。武骨な印象だがプロ用とは本来そのように設計されている。広大な音場に展開する位相の抜群なること、濃厚でタイトな音像の彫琢の確かさ、ハイスピードな音離れ音切れの鋭さなどを実感すれば、その理由がこの辺にあるのだろうと想像出来るはずである。
付属ブリッジ・ケーブル 50cm長:50~60年代頃の製品と思しきWestern Electric社製2芯シールド・バランスケーブル(品)を使用。ケーブル内蔵2芯線(太さ24 GAニッケル鍍金銅線ビニール被覆、シールド材は極細ニッケル鍍金銅網線、ケーブル外装は綿被覆)。 XLRプラグ(新品)は米国 Switchcraft社製。
配線材(新品)は、Western Electric社1945年製のスプール巻ストック線材(太さ20GA、エナメル塗布絹2層巻き綿被覆)。現代ではとても造れないだろうと思う大変手の込んだ古き良き時代の高品位線材。端末処理には気の遠くなるような時間と作業を要する。綿被覆を剥がす。内側には極細絹糸が2層構造で巻かれている。外側は左旋回、内側は右旋回。それを丁寧に解き解くと、エナメル塗装された20GA芯線が現れる。カッターの背で軽いタッチでエナメルを削ぐ。下層のニッケル鍍金を残すようにする為。マイクロスコープでエナメルが残っていないかを確かめる。残っていれば細かな作業を続けながら完璧を目指す。端末露出材に予備ハンダ (NASSAU7424)を施す。ここまでが大変なのだ。 WE線材が音質全体に齎す偉大な効力「WEマジック」を実感する者達は皆この艱難辛苦を受け入れるのである。 他をもって変え難い資質、すなわち魅力が WE線材にはある。「魔力」と云いたいほどだ。配線が終わると、WAXを浸透させた太めの綿糸で線材を結束した。古いWE機材の流儀を真似ている。グラウンド・ノイズ対策である。
使用ハンダ(新品)は、1950年代のNASSAU-7424を使った。
簡潔の極みを往く本機は、平衡伝送回路を持つ超ハイエンド機器群と繋げて聴くと、その性能の高みを素直に実感でき、評価出来る筈である。平衡回路を備えたハイエンド・ヘッドフォンなどでまずはお試しあれ。そのパフォーマンスの圧巻に驚かれるだろう。私がレファレンスとする AKG K240 DF(600Ω仕様:平衡回路)をお持ちならビンゴと言いたい。 K240DFで体験する音宇宙=絢爛豪華に絶句し、蓋し涙を流されるだろう。感動を保証する。
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Brevity is the soul of wit. (=「簡潔は知恵の魂」簡潔こそが英知の真髄である) シェイクスピア『ハムレット』の第二幕第二場